コンテンツビジネス

ニンテンドーDSのメディア化

この1週間くらいのニュースをみて。 ニンテンドーDSが、2000万台という異例の普及をした。 そして、携帯電話には及ばないけれど6人に1人が持つという状況から、ゲーム機としての役割に加えて、メディアとしての役割が出てきつつあると感じた。

再販制度に守られているのは作家?

前回のエントリ(出版社は販売リスクを負うメーカーだ - Obra de Sobra よしなしごと)のつづき。 再販制度で利益を得るのは作家なのでは?と思った。

出版社は販売リスクを負うメーカーだ

再販売価格維持制度が、再三問題になっては業界のロビー活動によって立ち消えするということを繰り返してきた。 基本的には、再販売価格維持制度は消費者の敵であり、時代にそぐわず改善(というか撤廃)すべき制度であるという論調が多数を占める。しかし、…

深夜アニメビジネスこんなのムリかな?(2)原作の売上増加を製作収益に含める

深夜アニメビジネス、こんな風に変えられないか?と思いついたことを、思いついたままに書いてみる。2回目。 アニメは原作付きのものが圧倒的に多いが、その原作の売上増加分をアニメ製作プロジェクトの収益に計上できないか。

深夜アニメビジネスこんなのムリかな?(1)半クールアニメ

深夜アニメビジネス、こんな風に変えられないか?と思いついたことを、思いついたままに書いてみる。 半クールアニメ。 1クール13話というフォーマットではなく、6話程度にできないか。

テレビドラマの収益チャネル(日本、アメリカ、韓国)

この前、韓国のテレビドラマを製作する人の講演を聴いた。 テレビドラマの番組流通について、日本より進んでるなと感じたので、日本、韓国プラスアメリカでどうなっているのかを簡単に調べて比較してみた。 日本のテレビドラマの利用効率の低さが目立つ。

なぜ、アメリカではマニア向けアニメDVDが安いのか

なぜ、アメリカでのマニア向けアニメの価格は、日本の価格に比べて安いのかを考えてみた。 一つは、元々アメリカではDVDが売れる市場であり、それに応じて価格も低めに設定されていること。 もう一つは、マニア向けアニメを、マニアだけでなく一般の若者に対…

音楽のP2Pダウンロードに関する「らばQ」の釣り記事と、相関関係と因果関係の混同

らばQというサイトで、音楽のP2Pダウンロードが増えるとCD購入数が増えるので、P2Pによる音楽の頒布をしたほうが良い、という記事が掲載された。 しかし、元の論文を見れば、ひと言もそんなことは書いていない。 反論記事はいくつあっても良いだろうというこ…

『アニメビジネスがわかる』におけるビデオグラム市場(グロス)の修正を試みる

『アニメビジネスがわかる』で推計されているアニメ産業の市場において、ビデオグラム市場がすべてセル市場という前提で推定がなされていた。 この本の中では、ビデオグラム市場をすべて販売用とみなしており、レンタルに関する記述が一切なかった。しかし、…

アメリカのDVDがなぜ安いのかを考えてみる

アメリカではDVDが安く、日本では高い。 ハリウッド映画をみても、アメリカでは20ドル(1ドル115円として2300円)に対して日本では3000円。 アニメはもっと違う。日本では3話5000円ほどするが、アメリカでは4話30ドル(3600円)ほどで、その後シリーズ全てが…

メディアのコンテンツ調達費(ニコニコ動画はどれくらい払うべき?)

ニコニコ動画をコンテンツを消費者に提供するメディアだと考えると、収入を得るためにコンテンツを調達するということになる。 ユーザが自発的にコンテンツをアップロードするため、コンテンツの調達費など必要ないという意見もあるかもしれない。ただ、現状…

ニコニコ動画とYoutube、JASRACに使用料支払いへ

Youtubeとニコニコ動画が、JASRACに、管理楽曲の利用料を支払う契約の協議に入ったというニュースが出た。 とりあえず、メモ。

消費者と制作者の間に信頼関係が築けるか?

ここ数日、ニコニコ動画に違法にアップロードされるアニメについて、アニメ製作プロデューサが憤慨しているという話題で盛り上がっている。 それに関連して。制作者の立場から意見を二つ見つけた。 制作者から直接こういった意見を聞けることはほとんどない…

ニコニコ視聴者はお客様ではない

前回のエントリ アニメの消費者をレストランの客にたとえてみる - Obra de Sobra よしなしごと で、違法アップロードのアニメを視聴する人は、レストランの食糧倉庫をあさる乞食・ネズミだと書いた。 それは、違法アップロードのアニメを視聴者は、製作者に…

アニメの消費者をレストランの客にたとえてみる

Youtubeやニコニコ動画の違法動画アップロードについて、アニメ製作プロデューサがぶっちゃけトークをしたらしい。 それに対して、2chやニコニコ大好きな人、その他の人も含め、すごくたくさん反応している。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1047…

深夜アニメのお布施の効率

製作者の収入となるようなお金の出し方。 テレビ放送を視聴する 製作委員会メンバーがスポンサーとなることがほとんどなので、見ることによる貢献はほぼゼロ。 アニメ映画を映画館で見る 25%程度が製作者へ。 DVDを購入する 小売価格の30%程度が製作者へ。…

制作費を増やすことと、アニメータの仕事単価を上げること。

先日、同じことを書いたのだけど、いろいろ話題が混ざって何が言いたいかよくわからなくなってしまったのでもう一度。制作費の増加には、仕事単価の上昇と作品の質の上昇の二つの方向性がある。 仕事単価の上昇には、時間単価の上昇と要求水準(=質)の上昇…

コンテンツの寿命を延ばすメディアミックス

最近始まったテレビドラマ『ガリレオ』。 東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズを原作としたものだそうな。 その「探偵ガリレオ」シリーズの長編がテレビドラマと同じキャストで映画化されるというニュースがでた。

テレビドラマと映画-フジテレビ亀山氏の講演

邦香シネマ倶楽部通信 劇的3時間SHOW “亀山千広”(http://blog.mag2.com/m/log/0000220403/109061243.html)より。 興味深い点をいくつかメモ。以下、引用先を特に示していないものは、上記のリンク先からの引用です。

アニメ制作費の増加と労働条件の改善は別物&アニメ製作を三層構造で考える

アニメータの労働条件を良くするためにどうすべきか?ということを考えたエントリがあった。 http://semiprivate.cool.ne.jp/blog/archives/000715.html 要約すると、制作会社はテレビ局や広告会社などの製作側に比べて著しく力が弱く、資本市場の競争原理に…

2007年上半期のDVD市場

日本映像ソフト協会報 No.124*1に2007年上半期のDVD販売・売上金額に関する統計がジャンル別の構成も含めて掲載されている。 とてもよくまとまっており、ほとんど引用となってしまった。 *1:http://www.jva-net.or.jp/bulletin/index.html

アニメータと利益連動型報酬

下記のリンク先で、アニメータにも著作権(この場合は、著作財産権)を持たせるべきだという話があった。 これは、すこし違うかなあと思ったのでいくつか書いてみる。

NPO法人JAniCA設立

アニメータの労働環境の改善を目指して、NPO法人「日本アニメーター・演出協会(JAniCA)」を設立するというニュース。 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)

ニコニコ動画、単月黒字化1年前(メモ)

ニコニコ動画が、メディアとしての継続性を有するまでに、あと1年ほどというニュース。

パチンコ業界という巨人の肩に乗るアニメ

8月あたりから深夜アニメ番組内でよく見た劇場版『創聖のアクエリオン』のコマーシャル。 それほど話題にもなっていないテレビアニメの映画版をつくって、さらにこんなにCM売って黒字化なんて絶対ムリだろと思っていた。 その後、9月10月にアニメ以外の番組…

ニコニコ動画でアニメを見るために

ニコニコ動画,投稿動画の権利保護と進むべき道の話 - WebLab.ota アニメ業界関係者は,ニコニコ動画から本編映像を削除したり,アップロードされないよう骨を折るのも大事だけれど,ニコニコ市場内に本編映像を見ることのできるサイト(GyaOでも何でもいい…

一瀬隆重氏の講演

『リング』『呪怨』などを手がけた映画プロデューサ一瀬氏の講演を聞いてきた。 覚えている範囲で、印象に残ったことを。

アニメにおける制作クレジット

前回、株式会社白組がテレビアニメシリーズ『もやしもん』の制作および製作に乗り出すという話を書いたところ、トラックバックをいただいた。 2Dアニメの部分を外注に出すのであれば、制作してるとは言えないんじゃないか?という内容。 それも一理あると思…

白組のアニメ製作進出

火曜日に聞いた話。 白組という映像制作会社が、下請けだけでなく、自社コンテンツ製作に乗り出したとのこと。 白組という、主にCMなどのアニメ(2D,3D,ミニチュアによる立体アニメ等)を制作する会社が、この秋の『もやしもん』で1回30分のテレビアニメの制…

コンテンツ別の製作費率など

昨日、今日とCoFestaのイベントで色々話を聞いてきた。 これから数日間、おもしろかった話を書いていこうと思います。 コンテンツ別の市場規模、製作費等 セミナーの中でおもしろい数字を資料として出してもらった。 特に、コンテンツ別の製作費率という数字…