2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

動画共有サイトでアニメを見る人は何にフリーライドしているか

動画共有サイトのアニメを見る人がフリーライドする対象(権利・利益)は、「テレビでアニメを見る」権利ではなく、DVD購入・有料配信などの方法でしか得られない「いつでも何度でもアニメを見られる」権利に対してだいう話。

後出しジャンケンのDVDビジネス

テレビ番組のDVD テレビ番組のDVDを売ろうと考えたときに、真っ先に候補に挙がるのはプライムタイムの番組だろう。特に、時事を扱い旬の短いバラエティ番組ではなく、一つの作品として捉えられるテレビドラマのDVD-BOX。 もともと視聴率10−20%を稼ぐ全国放…

配給会社と映画館の利害対立

同じ映画業界にありながらも、配給会社と映画館の利害は対立することがある。 もちろん、映画がヒットすること自体はどちらもが歓迎をするところだ。 ただし、同じヒットといっても意味合いが違う。 配給会社は全映画館での売上に興味があるのに対して、映画…

ヒットを大ヒットにするためアニメの寿命を延ばす

続編の増加 深夜アニメでも、続編が多くなってきた。 競争が激化する中で、すでに実績があり確実な売上が見込めることが製作を後押しする主要因だろう。 また、2クール一度に作るよりも1クール作って様子を見て、人気が出るようであれば2期目を製作すると行…

気になる本(コンテンツビジネス関係)

ビッグ・ピクチャー―ハリウッドを動かす金と権力の新論理作者: エドワード・J.エプスタイン,Edward Jay Epstein,塩谷紘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/01/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (22件) を見るTYOの勢いは…

赤字でも黒字になる映画製作

コンテンツ製作で不思議なところとして、プロジェクトの収支が平均的に赤字であったとしても、出資企業がなくならないということがある。 これは、コンテンツ製作プロジェクトそのものが赤字だったとしても、個々の出資者にとっては黒字となるためだ。 映画…

旭山動物園の経営が大変らしい

NHKの朝のニュースにて。 最近人気の旭山動物園。 今年は、入園者数300万人(大人料金580円・中学生以下無料)で年間収入が400億円。 年間支出は、設備投資関連支出(借入金返済?)が多額で18億円。 差引き4億円のマイナスなんだとか。 ニュースでは市から…

平均的な利益率を上げるための2種類の方向性

それぞれのコンテンツについて産業全体の平均利益率を上げるための方法は二つある。 一つは、全ての作品について少しずつ利益率を上げるという方向性。 一つは、大ヒット作品の利益率をさらにアップさせ平均を押し上げるという方向性。

ノイタミナ×プロダクションI.G.

この春『図書館戦争』という小説(ライトノベル作家のハードカバー進出もの)がアニメ化される。 「図書館戦争」公式サイト おもしろいなと思ったのが、フジテレビのノイタミナ枠でプロダクションI.G.が制作するということ。 ノイタミナ枠とプロダクションI.…

「体験」へのシフト

音楽産業では、デジタル化・インターネットの普及による影響の対応策の一つとして、CD販売からライブへのシフトが起きている。 音楽産業で起きた問題が映像産業も遅れて発生しているわけだが、その対応策として音楽産業と同じような方法がとれるのだろうか?

アニメDVDにレーティングが必要じゃないかという話

先日のエントリ:深夜アニメにもレイティングが必要なのでは? - Obra de Sobra よしなしごと では、深く考えもせず乱暴な書き方をしてしまったため、深夜アニメのテレビ放送そのものにレーティングが必要という印象を与えるエントリとなってしまった。 基本…