売上へのインパクトと利益へのインパクト

テレビ局の収益はそのほとんどがテレビCMによる広告収入によるものだ。
最近、放送した番組(ドラマやバラエティなど)をDVD化して販売するといった二次利用が盛んになってはいるものの、その売上へのインパクトは微々たるもの。
広告収入は3000億円ほどで、2次利用による収入は数十億円程度。広告収入が売上の90%以上を占める。


しかし、利益に対するインパクトを考えると二次利用インパクトが非常に大きくなる。
テレビ番組の制作費は、放映時点で売上原価として費用化されるのだ。
したがって、2次利用の収益はそのほとんどが利益になる。たとえばDVDだとディスク等の原価が数百円のものを4000円5000円で売ることになるからだ。
テレビ局の利益は数百億円。それに対して、2次利用の利益は数十億になり、そのインパクトは10%を超える。


売上の規模が小さいにも関わらず、テレビ局が2次利用に積極的になるのは利益インパクトが大きいからだ。