ライブ・エンタテインメントの収益源
ライブ・エンタテインメントの収益源は主として4つあるらしい。
- チケット収入
- スポンサー収入(主催・共催、協賛企業からのスポンサー料)
- マーチャンダイジング(アーティストグッズの販売)
- テレビなどのメディア放送権料
チケット収入
当然ながら、チケット収入がライブ・エンタテインメントの主たる収益源となる。
チケット収入は、チケット単価×販売数によって計算される。
音楽ライブなどは、熱心なファンが何度も通うという傾向が高いため、3000人のハコを10回埋めるのと、1万人のハコを3回埋めるのでは前者の方が比較的容易になる。
スポンサー収入
スポンサー収入は、主催・共催、協賛企業からの寄付金のようなもの。
放送局や一般企業がスポンサーとなってスポンサー料を出す。
ビジネス面で興行にかかわる企業は、スポンサー料を使って、より広く広告宣伝を行うことで興行規模が大きくなることを期待しており、またビジネス上関係ない企業においては企業のイメージアップ・認知度アップなどを期待した支出といえる。
バブル時代は収益の半分がスポンサー料といったこともあったが、現在はそれほど期待できる収入源ではないということのようだ。
マーチャンダイジング
マーチャンダイジングは、ライブなどで限定グッズや公演パンフレットを販売したりすること。
ライブという場でしか購入できない限定性、購入者が興奮状態にあり財布のひもがゆるめなこと、限定品という名目で粗利を高く設定できることなどを要因として、かなり利益率の高い商売となっているようだ。
マーチャンダイジング収入によって最終的な赤字を免れる興行などもある模様。
テレビなどのメディア放送権料
日本で、テレビ放送権料などが巨額になることはないため、収益源とまで言うのは少し難しいのかもしれない。
現状、私の知る限りでは、無料で見られるテレビ放送では、音楽ライブをたまに夜中にやっている程度で、他のライブ・エンタテインメントがテレビ放送されることもほとんどないように思う。
今後、BSデジタルの普及などにより多チャンネル化が加速していけば、テレビ放送の市場も広がっていく可能性は十分にあるのだろう。
参考:『ライブ・エンタテインメント新世紀』北谷賢治
- 作者: 北谷賢司
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