映画等におけるサウンドの5層構造

この前の月曜日に聞いた話。


映画やゲームのサウンドは5つの層から構成されている。
すなわち、

  1. Dialog(台詞)
  2. Music(音楽)
  3. Ambient(臨場感)
  4. Foley(効果音)
  5. Sound Effect(サウンド・エフェクト)

の5つ。


全く知らない世界だったので、なるほどー。と思った。
普段、映画などを見るときに何気なくきこえてくる音も、こうやって5つの要素で構成されていると考えながら聞いてみると、新しい発見があったりするのかもしれない。


ゲームも、3Dでリアリズムを指向するものは特にFoleyやAmbient等を意識して、質の高い音楽を使うべきだという話だった。特に、売られているサウンドライブラリなどを使うとどれも同じような音になってしまうため、予算が必要という話。
アニメの場合は、リアリズムとは別の方向なのでまたちがう使い方になるのかもしれない。


以下、それぞれの要素の簡単な説明。

Dialog(台詞)

物語を語るための音。
登場人物が口にする言葉や、ナレーションがある。
台詞の内容は登場人物に洞察や深みを与え、声の響きや演技は登場人物の人格を作り出す。

Music(音楽)

音楽は、視聴者に何を感じるべきかを伝える。
同じ場面でも、音楽によって深刻なシーンにもなれば、喜劇的なシーンにもなり得る。

Foley(効果音)

登場人物の動きや、物体との接触等によって起こる音。
足跡や衣擦れ、壁をたたく音など。(ドアが閉まる音などは登場人物のアクションに関係ないため、サウンド・エフェクトとなる)
一番目立たない音だが、映画等の映像をリアルなものにするために最も重要な音と言える。

Ambient(臨場感)

たとえば、森の中の場面における木々のざわめきや鳥の声など。
絵における背景の役割を果たす。

Sound Effect(サウンド・エフェクト)

上記4つのどれにも当てはまらない音。
特に、現実世界には存在しない音などに焦点が当てられ、サウンドクリエイターの想像力が試される。