アニメの中国進出(ドラえもん)
映画ドラえもんの中国進出に関するインタビュー記事
経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版
気になるところ抜き出してみた。(殆ど全部)
- 興行形態
- 最終的な興行実態の把握については現地に依頼する形になっておりブラックボックス
- 館数をカウントするのも必ず映画館というハコが存在するわけではない
- 車で映写機を持ち込み、白い壁で上映するようなケースも考えられる
- 把握が困難な可能性もある
- 中国での映画興行の採算
- 貨幣価値の違いもあり、映画のライセンスに高い値段を付けられない
- 人件費などを考慮すると今回の映画はマイナス収支かも
- 国家間のトラブルなどが飛び火してご破算になる可能性もある
- お金を稼ごうとだけ考えるのであれば、米国などほかの進出先はある
- 商習慣
- 契約書は2ページという世界
- トラブルの処理方法もあえて触れないのが通例
- 「いや万一の時、お互いのための契約書ですよ」と諭すと「信用していないのか」という話になってしまう
- 最終的に、他国のものとは大きく異なる契約内容になり、条項も半分くらいまでに削らざるをえなかった
- 著作権に対する意識
- 海賊版に対する考え方
- 許さないし、あっては困るという姿勢を貫いている
- 海賊版が出るか否かに関わらず、正規版を正しい手続きで上映することに変わりはない
- 海賊版は「現地で正規ライセンスがあるにもかかわらず、それに沿わないもの」というもの
- 「海賊版があるから進出しない、ないから進出する」ということはビジネスの視点で考えるとあり得ない話。
- 海賊版云々よりも、ドラえもんというキャラクターを正しくアピールしていくことが先決
- 小さな子供にとっては耳で中国語を理解できる吹き替え版の方がずっと親しみやすいはず。海賊版で主流の字幕方式は、文字を追っている間に画面が変わってしまい、苦痛に感じるようだ。(海賊版に対する正規版の強み?)
- 現状は、「まがい物を作ってはいけない、買ってはいけない」という認識が徐々に広まってきたところ
10年後20年後の大市場を見据えて、今のうちにドラえもんというキャラクターのブランドを確立させることが目標なのだろう。映画だけでなく、テレビやキャラクターグッズによる展開が期待できるからこそリスクが高くても、採算度外視でも、早めの進出の価値があるとの判断のようだ。