神さまは昔いたけど今はいない

ファンタジー小説・アニメ・ゲームなどで、神話をモチーフにしたものが時々ある。
舞台が神話時代のものは別として、近現代を舞台にする物語は大抵が、神話の時代には確かに神々が存在しが、近現代では神の存在を知るものは少ないという設定になっていることが多い。


その説明として、「人々が神さまの存在を信じることによって神さまは存在できる」という考え方がよく使われる。

  • 長い歴史の中で人が神に頼らなくても生きていけるようになり、だんだんとその存在を忘れていくことで神の存在がおぼろげになる
  • 人々の神への思いが弱まっていくごとに神々の力も弱まり、記憶が薄れゆくことで神々の存在も霞んでいく
  • 信じることで、神が力を取り戻す。実物を見て信じる人が多くなるほど神は加速度的に力を増す
  • 神として畏怖する度合いにより、その神の強さが決まる
  • 今はだれも覚えていない名称に深い意味があり、それを理解することで神々が顕現する


いろいろな使われ方があり、明示的な説明があったりなかったりもするけど、その考え方を基礎とする物語が多いような気がする。私は、その考え方自体が気に入っているので、それをうまく使った物語りなんかはとてもおもしろいと思うのだが。
これは、神話をモチーフにしたファンタジーにおける共通認識と言えるくらいのものなのだろうか?