はてなダイアリーの言及数とシリーズものの特性


2007-07-28
について、疑問に思ったことを記したところ、シリーズものやゲームについての言及数グラフを作っていただいた。こうやって反応をもらえるのはすごく嬉しい。


2007-07-30
上記リンク先では、「涼宮ハルヒ」シリーズについてのグラフが出されているが、アニメ化により言及数が5倍程度まで増えてしまったために、アニメ化以前の状況がわかりづらくなっている。これだとアニメ化による影響を見るのには都合がいいが、ロングセラーのシリーズものがどういうグラフになるのかについてはわかりづらい。
せっかく生データをいただいたので、「涼宮ハルヒ」シリーズについて、アニメ化する前までの部分に注目して、言及グラフを作ってみた。

これを見ると、1巻の言及数は少しずつ増えていき、シリーズを重ねるごとに広まっていく様子がうかがえる。下に凸な曲線を描いていることからもだんだんと人気が上昇しているように見える。
それに対して、2巻以降は発売直後に1巻の言及数とほぼ同じ数の言及が行われるものの、その後の言及数の伸びは1巻に比べれば少ない。そして、2巻以降は発売直後の上昇をのぞくとほぼ平行な曲線となっているのがおもしろい。シリーズを言及するのに1巻だけ言及する人と、シリーズ全てを言及する人がいるということだろうか?


マンガの「絶望先生」シリーズのグラフは下記リンク先のグラフにあるように、1巻から安定して発売直後の言及が多いという状況になっている。

*1
1巻については発売直後の言及数が倍以上となるのに700日もかかっており、2巻以降についても発売から時間が経つと言及される回数がずいぶんと少ないことがわかる。
したがって、このマンガはロングセラーではなく、初期から読んでいる人が発売日ごとに言及しているだけで、シリーズ途中で新しく読み出した人というのが少ないと言えよう。
ただ、1巻の発売から600日くらいのところで、上に凸な曲線が下に凸な曲線に変わりさらなる上昇の兆しを見せている。アニメ化の影響が現れ始めているのだろう。


アニメ化前の「涼宮ハルヒ」シリーズの言及数と、ロングセラーではない「絶望先生」シリーズを比べてみた。
その結果、シリーズものだから発売後の言及が少ないとは言えないことがわかった。
ロングセラーのシリーズでは2巻以降もシリーズ全体(全巻)に対する言及が行われることによって、1巻同様ロングセラーとわかるグラフになるものと思われる。ただし、その言及数の上昇はシリーズ1巻に比べて小さくわかりづらい。
また、シリーズものでも10冊20冊となると全てをリストアップして言及することもなくなるだろうから、シリーズを重ねるにつれロングセラーのグラフとはなりづらくなっていく可能性もありそうだ。

*1:2007-08-02より