ポケモン映画の快進撃

ポケモン ニンテンドーDS様様!: 映画コンサルタント日記

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライ」、オープニング土日興収7.8億円!昨年の「ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」(最終興収34億円)対比190%!!ここ数年最終興収25〜45億円で推移してきた本シリーズ、ポケモン映画10周年記念超大作にふさわしい大ヒットスタートを切りました!!!第1作目の最終興収72.4億円に迫る勢い??RANKINGRANKING
今回の大ヒットに貢献したのは、劇場内でしか手に入らない幻のキャラクター・ダークライのワイヤレス通信によるプレゼント配信と考えてまず間違いない!!?ニンテンドーDS様様ですね。


http://animeanime.jp/biz/archives/2007/07/12000.html

 7月14日に公開された劇場版『ポケットモンスターダイヤモンド・パールディアルガVSバルキアVSダークライ』の興行が好調である。映画は公開最初の週末興収ランキングで、『西遊記』を超えて1位となった。
 今年10年目を向けるポケモン映画は、邦画の年間興行ランキングでトップクラスである。しかし、邦画・洋画を問わず大型作品が投入される夏シーズン公開ということもあり、ここ数年興収ランキングで1位になることはなかった、

(略)

 こうした今年の映画好調はシリーズ10周年で、例年になく宣伝・マーケティングに力をいれたこともある。さらに新作ゲームソフト『パール&ダイヤモンド』の好調や、任天堂の携帯ゲーム自体の好調もあるだろう。
 劇場でゲームソフトのためのポケモンが無線で配布される新趣向のイベントや、200万枚を超えたとされる前売り券販売の強化も理由と考えられる。

 確かなのは10周年を迎えた『ポケットモンスター』のブランドが高いに人気を保ちつつ、益々強化されていることである。
 これは日本だけでなく、今年に入ってポケモンのトレーディングカートの売上高が急進している北米などの海外市場も同様である。今年のポケモン映画は、長寿ブランドキャラクターの道を進む『ポケットモンスター』を象徴する事件となりそうだ。


昨年冬頃にニンテンドーDSで新作が発売され、再び人気を取り戻したポケットモンスターが映画でも快進撃というニュース。今年の邦画の興行収入トップになろうかという勢いだ。
興行収入は毎年40億円台と、子供向けのアニメとしてはコナンなどよりもさらに上を行くヒットシリーズだが、今年は第一弾(72.4億)以来の50億超を伺うスタートを切っている。


昨年冬にニンテンドーDSで新作ゲームが発売され、DS人気も相まって衰え気味だった人気が再燃したこと、10周年という節目で宣伝等に力をいれたことが主な要因されてる。
映画ポケットモンスターでは、前売券にゲームで使えるモンスターデータの引換券をつけるという手法で150万枚という圧倒的な数の前売券を販売し、公開前に充分な資金を回収するというモデルをつくりあげていた。
今回も、前売り券にモンスターデータの引換券が付いた。そして、それに加えてニンテンドーDSのワイヤレス機能を利用して、映画館に行くだけでも別種類のモンスターが手にはいるというキャンペーンも同時に行われており、前売り券を入手し損ねた人に対しても大きなインセンティブを与えたことも、例年以上の好スタートの要因と思われる。


映画を、ゲームで遊ぶためのイベントの一つにしてしまうという方法は、ポケットモンスターがゲームとして驚異的な成功をおさめたからこそできたことだが、メディアミックス・ワンソースマルチユースという利益最大化の一つの素晴らしい事例だろう。