がくえんゆーとぴあ まなびストレート!
http://www.ufotable.com/manabi/
内容
オフィシャルサイトより。
作品の舞台となるのは2035年。
今より30年後の未来では、少子化が進み、
生徒数の減少から廃校の危機に立たされる学校も多くなっていた。そんな活気を無くした学校のひとつ
「私立聖桜学園」に、一人の転校生が現れる。元気少女・天宮学美(通称:まなび)は、
聖桜学園にどんな旋風を巻き起こすのか!?
主役の女子高生が、いきなり生徒会長になる。
「みんなで一緒に学校生活を楽しもうよ!」と学園祭の開催を目指すというもの。
萌え系の見た目
まず、見た目に引いてしまう。キャラクターが小学生(がんばって中学生)にしか見えないのが難点。
ひねりのないストーリー
内容は、わかりやすくて意外性があるわけでもない。
学校行事に対して冷淡な生徒が多く、部活動はそこそこ盛んでも、生徒会となると人が集まらないという高校。
主役の「まなび」が生徒会長になり、生徒会をカフェのようにオープンでひとのたまり場となれる場所にリフォームする。学園祭を開催するために、プロモーションビデオをつくったり、テーマを考えたりと色々がんばって、ついに学園祭ができましたというもの。
一人一人の、ちょっとした悩みとその解決なんかも、大した内容ではない。
学園祭開催の話(第11話)のメインがライブ
ハイライトとなる学園祭も、30分の中で5分くらい使ってライブで一曲歌うなんて事をしてくれて、それはどうよ、って思った。
声優が歌う曲を売りたいって思惑があるのだろうけど、学園祭のメインがライブだという印象にしてしまうのは、いかがなものかと思う。
動く・動かないの極端なメリハリ
アニメーションに極端なほどのメリハリが効いていることが印象的だった。
静止画を使ったシーンがとても多い反面、他の部分ではキャラクターがよく動いていた。
そりゃ、よく動くシーンがずっと続くのが一番ではあるけれども、予算の制約を考えると、これはこれで一つの回答なんだなと思う。
みんなで何かをすることの楽しさが伝わってくる
主人公たちがあれだけ必死にがんばって作り上げた学園祭も、中身としては過去と比べて何が変わったというわけでもない。それでも、その学園祭には価値があった。
という内容に、とても共感できる。
外部の人から見れば、たいしたことがなくても、内部の人にとってはそれが積み重ねてきた時間の結晶だという点で、大きな価値があるのだと思う。
みんなで何かをするということは、とても充実して素晴らしいことなんだというのを目一杯感じさせてくれる作品だった。
制作チームの人たちもも、こうやってみんなで作り上げるという楽しさを知っていて、それを表現したかったのだろうと思えた。
この一点の魅力がとても大きく、他のマイナス面なんてどうでもいいと思わせてくれる。
見ていて楽しい作品だった。
この作品が良いと思えた理由は、自分にも似た経験があるからなんだと思う。
学園祭の実行委員なんてものをやったわけではないが、学園祭の一つの企画のまとめ役をやった(やらされた)こともあるし、部活で大会目指してチームみんなと必死に練習したこともあった。
逆に、人がやってるのをみて、くだらないと冷淡な視点で見下す頃もあったけれど。
とにかく、みんなで何かをするために一生懸命になることは、やっている時は充実しているし、思い出にしたときには苦しかったことまでもが一番輝いている気がするからだ。