IXIの架空循環取引にIBMが関与?

IXIという会社が、あたかも商品を売ったかのように帳簿をいじくり、さらにそのままでは未収金が残ってしまうので、同じ商品を販売先(子会社)から仕入れたことにするというのを繰り返していたと言う事件。
売上高のほとんどをこの循環取引が占めていたとかで、結構な話題になってました。民事再生法を適用です。現在の親会社は、この事実を知らずにIXI社を買収してしまったようでその関わりも気になるところ。


発端となる取引がIBMと東京リースとの契約だったのですが、IBMと東京リースはたまたま発端となっただけでこの不正とは関係ないと言ってました。
それが、IBMの元部長が関わっていた可能性があるとのこと。

IBMにまで飛び火するのかなぁ。
俄然おもしろくなってきました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070303k0000e040080000c.html

今年1月に経営破たんしたITベンチャーアイ・エックス・アイ」(IXI、大阪市淀川区)の架空循環取引事件で、日本IBMの元部長(47)が大阪市内のIT関連企業を回り、「私が取りまとめている取引へ参加を」と勧誘していたことが分かった。元部長はIBM名の発注書を作成、参加企業を金融会社「東京リース」に紹介して手数料を得ていたとみられる。架空取引の背景にはIBMの信用力があったとされ、大阪地検特捜部は元部長の具体的な関与について捜査を進めるとみられる。

 関係者によると、この元部長は05年12月にIBMを退職する前から、今回の架空循環取引に使用されたIBMの発注書類を作成していた。

 昨年9月下旬には、「日本IBMの元社員」と名乗り、大阪市内のIT関連企業を訪問。この企業の幹部の証言によると、元部長は「システム開発会社を取りまとめ、東京リースに納めている」と説明した。そして「協力会社に代金を先払いする仕組みで、リスクはない。東京リースとエンドユーザーのIXIの取引の間に入って、数%の手数料を取らないか」と持ちかけた。「商品はパッケージソフト」とし、架空取引への言及はなかった。

 また、元部長は「IBMが発注する1億円以上のソフトウエア取引案件が数十件ある」と信用力を強調。しかし「9月末までに返事がほしい」と返事を急いでいる様子だったため、不審に思った担当者が断ったという。

 特捜部は既に日本IBM大阪事業所や東京リースを架空循環取引事件の関連先として捜索している。【日野行介、田中龍士】