非正規雇用者数の増加とフリーターの減少
フリーターが減少し、200万人を切ったというニュースが3/2に報道された。
http://www.saitama-np.co.jp/news03/02/35e.html
産経ニュース
この報道から頭に浮かんだのは、フリーターが正社員となることで減少したのではなく、派遣社員となっただけではないのかという疑問だ。
厚生労働省のサイトに行って軽く見たものの、フリーターの人数をどこから計算したのかがわからず、検証は断念。
そして、翌日になって、非正規雇用の割合が33%に増加、そのうち過半数が年収199万円以下という記事が出てきた。
フリーターは減少したが、非正規雇用社数は増加している。
フリーターが派遣社員になっただけではないかという考えにも符合する報道のように思える。
ただし、後者の記事の非正規雇用はすべての年齢を含んおり、退職者の再雇用などが進んで非正規雇用率が増加したといったことも考えられるためこの考えが正しいとは言い切れない。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070302i204.htm
総務省が2日に発表した労働力調査結果(2006年平均)によると、雇用者(役員を除く)全体に占めるパート・アルバイトや派遣社員ら「非正規社員・職員」の割合は、前年比0・4ポイント増の33・0%となり、02年の調査開始以来、最高を更新した。
雇用者のほぼ3人に1人が非正規雇用となっている。非正規雇用の割合は、男性が17・9%、女性が52・8%だった。
雇用者数は計5088万人で、このうち、正規が3411万人、非正規は1677万人だった。前年に比べて、正規は37万人増、非正規は44万人増で、非正規の増加の方が多かった。ただ、非正規の対前年比伸び率は鈍化傾向がみられた。
非正規の内訳は、パート・アルバイトが1125万人と最も多く、次いで契約社員・嘱託の283万人だった。
正規と非正規の年収をみると、男性の場合、正規は「500〜699万円」が21・2%と最も多く、非正規は「199万円以下」が56・8%と過半数を占めた。
厚生労働省によると、「フリーター」と呼ばれる15歳〜34歳のパート・アルバイトらに限定すると、06年は187万人で前年比14万人減だった。ピークの03年の217万人から3年連続で減少した。
一方、総務省が2日に発表した労働力調査(速報)によると、今年1月の完全失業率(季節調整値)は4・0%と前月と同率だった。男性は4・1%、女性は3・8%だった。厚労省によると1月の有効求人倍率(同)は1・06倍と前月比0・01ポイント低下した。
(2007年3月2日12時9分 読売新聞)