海賊版、違法アップロード対策について

映画、アニメの収益源

映画の収益源は、興行とDVDが二つの柱となっている。
最近では、興行による収益よりもDVDによる収益の方が高いとまで言われている。
テレビアニメの収益源もDVDやグッズ販売が中心で、極端な言い方をすれば、テレビでの放映はDVDやグッズを売るためのコマーシャルと言うこともできる。
今回は、グッズ販売についてはおいておく。


DVDについては作品映像を手元におくということが最大の価値だと思われる。購入者にとってはその作品をいつでも、何度でも見られるということ価値を見出す。
また、未公開映像やインタビューなど他では見られない情報を付加することでその価値をあげている。


こういった状況の中で問題となるのは、海賊版や違法アップロード(P2Pソフト)・動画共有(Youtube)だ。海賊版等によって、安価に映像作品を手元に置くことができるようになってきた。DVD購入者に対してどれほどの割合で存在するのかは知らないが、相当程度の規模になっていると考えられる。
アニメに関していえば、テレビ放送されたものが数日中にはP2Pソフトで数万件ダウンロードされているとか。

違法コピーの抑止策とその効果

昨今、様々な著作権団体により、海賊等の取り締まり強化を求めた活動が行われている。
ファイル共有ソフトWinnyの作者が逮捕され、有罪判決を受けたことなども大きな話題となった。法改正を目指す動きもあるようだ。
映画館へ行けば、映画が始まる前に海賊版撲滅キャンペーンと称して見るだけで気分が悪くような髑髏を見せられる。


強引に訴訟に持ち込む(個人にとっては裁判自体ですら大きな負担となる)、刑事罰を科すといった形で恐怖心を抱かせることが、違法コピーの利用を抑制する効果を生むことは間違いない。しかし、すでに対価を払っている人に対して不快な思いをさせることもある。
また、同時に映像作品に触れる機会を減らしてしまうというマイナスの効果も伴う。
安価な方法で映像作品を見られるということ自体は、プラスにもなりうる。
2006年の「涼宮ハルヒの憂鬱」のヒットなどは、Youtubeなしにはあり得なかった。

禁止するよりも、対価の支払いをお願いすべきでは?

著作権団体などが取り組むべき事は、違法利用を見るな聞くなと禁止することではないと思う。
必要なのは、逆に、映像作品が多くのお金と労力を費やして制作されたものであることを説明し、彼らが作品を作り続けるためにも、良い作品に巡り会ったならば制作した人々に対してなんらかの報酬を支払ってほしいとお願いすることではないかと思う。


(書きかけ。そのうち続きを書きます。)