冤罪事件のニュースに見る行政の力

冤罪事件の責任は警察か?

佐藤秀の徒然幻視録:裁判所は冤罪でも叩かれない
強姦で実刑判決を受けた人が実は無罪だったというニュースが最近ありました。その記事でも、私たちも、「誤認逮捕」として警察の責任だと認識し、警察自身も謝罪会見を行いました。
有罪かどうかの最終判断を行うのは裁判所であり、本来ならば裁判所および裁判官が問題となるはずではないのか?という疑問(というか皮肉)が述べられています。

日本では司法より行政の力が大きい

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/38d4a7aab7eb22e556d128473c233b71
現在の日本の裁判での有罪率が99%であり、起訴されるかどうかが有罪かどうかの実質的な判断基準となってしまっているとのことです。これは、行政と司法のパワーバランスを見ると、行政が大きな力をもっていることの表れです。
国会でも、政策案・立法案を官僚が造りあげるという状態で、立法と行政のバランスをみたときにも、行政の力が非常に大きなものとなっています。

三権(立法・行政・司法)のパワーバランス

他の国がどうなのかは知らないですが、日本という国は、手続き上は三権分立をとりながらも、実質的に国を動かしているのは行政であるという認識を持つ必要がありそうです。
有罪率が高いこと、政治の分野で行政が力を持っていることは知識としては知っていましたが、立法・行政・司法という三権を考えたときの力のバランスを考えたことはなかったので新しいことに気づかせてもらいました。