エディオンとビックカメラが資本提携

郊外型と駅前型の家電量販店

大型電気店には、ヤマダ電機などの郊外型と、ヨドバシカメラビックカメラなどの駅前型の2種類があります。
郊外、都市部駅前ともに新たに出店できる箇所がなくなりつつあり、郊外型が都市部へ、駅前型が郊外へ進出するという衝突の気配を見せてきていました。
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引用(参考?)元:ヤマダ包囲網、家電量販店の大再編序章
大本は、日経BPのようです。

順位 会社名 売上高(百万円) 経常(百万円) 経常率(%) 店舗数 面積(万平米) 従業員 従業員当たり売上高 坪当たり売上高
1 ヤマダ電機 12839 626 4.9 306 104.9 6447 1.99 403.9
2 エディオン 7146 203 2.9 334 86.9 8413 0.85 271.4
3 ヨドバシカメラ 6012 339 5.6 20 16.2 2850 2.11 1224.7
4 コジマ 4980 63 1.3 225 51.2 4694 1.06 321
5 ビックカメラ 4804 127 2.6 23 16.3 3382 1.42 972.6
6 ギガスケーズデンキ 3997 111 2.8 174 42.1 2840 1.41 313.3
7 ベスト電器 3613 30 0.8 221 44.3 5147 0.7 269.1
8 上新電機 2980 44 1.5 115 20.2 2951 1.01 486.8
9 デンコード 1186 31 2.7 115 14.3 1063 1.12 273.7
10 ノジマ 1180 30 2.6 59 9 586 2.01 432.7

(注意)
1、業績数値は連結ベース、ベスト電器さくらやソフマップは2006年2月期、
 ビックカメラは同8月期、その他は同3月期
2、店舗数はFC、海外を除く
3、売場面積は、平方メートル
4、従業員数はパート・アルバイトを除く
5、従業員当たり売上高の単位は億円
6、坪当り売上高の単位は万円(坪数は面積÷3.3で計算)

これからの戦略は?

現在は、郊外型1位のヤマダ電機と、駅前型1位のヨドバシカメラが経常利益率5%前後と収益性でも競合他社を上回ります。郊外型2位のエディオンと駅前型2位のヨドバシカメラは経常利益率が3%に満たず1位との競争で苦しい思いをしています。
そして、ヤマダ電機は独自に大都市駅前店を出すようですし、駅前型でトップを走るヨドバシも地方大型都市の駅前に出店し、郊外型・駅前型がお互いの領分に攻め入り始めています。
エディオンビックカメラ資本提携経営統合は、今までにない郊外型と駅前型の会社が統合するということで興味深い出来事です。規模と同時に収益性を得られるかが資本提携経営統合の価値を決めるといえるのではないでしょうか。