御手洗ビジョン

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200701010004a.nwc
経団連の会長がキャノンの御手洗氏に替わってから、経団連(というか御手洗氏)が色々主張するようになった気がする。いつのまにか政治にまで口を出そうとしてたりと、目立ちたがり屋なのかなと思う。
彼の主張は、企業には減税を、国家財政のため国民には増税をという点ではっきりとした立場を持っていてわかりやすい。そしてこの主張で得をするのは、輸出が売上高の多くを占める企業ということになるのだと思う。

日本の景気の回復には、3つの段階があるのだそうだ。
第一段階:海外需要の拡大に伴う国内生産の増加
第二段階:企業収益の増加と、それに伴う設備投資の増加
第三段階:個人所得、消費の増加
現在日本では長くゆるやかな景気回復が続いているが、第二段階で足踏みしている状態だ。
2006年に点火されると言われた個人所得・消費の増加にはまだ火がついていない。
定率減税の終了で実質的に増税がなされている状況で、個人消費の拡大が観測できないまま消費税を上げたりなんかすると国内景気は一気に冷え込む可能性が高いんじゃないかとおもう。ただし、輸出中心の企業への影響は比較的少なく、企業減税と輸出増加による利益の増加が見込めるということで万々歳だったりする。