タカラトミーと子会社の資本提携。GDHがやばめ?

竜の子アニメのオンラインゲーム化も タカラトミー、ゴンゾロッソに出資 - ITmedia NEWS

 タカラトミーは6月2日、GDH子会社のゴンゾロッソと資本・業務提携したと発表した。GDH保有するゴンゾロッソの株式15.43%を7億7394万円で取得。オンラインゲームの共同開発を進める。

 オンラインRPGドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」などを運営するゴンゾロッソと共同で、オンラインゲームを企画・開発する。「タイムボカンシリーズ」をはじめとした竜の子プロダクションのコンテンツなど、タカラトミーグループが所有するコンテンツのオンラインゲーム化も進める。

 カードゲームなど物販事業も展開。ゴンゾロッソが運営するオンラインゲームや、両社で新たに企画したコンテンツを活用する。アジアを中心とした海外展開でも連携。両社の事業拠点やブランド、コンテンツを相互利用する。

http://animeanime.jp/biz/archives/2008/05/_15.html

 大手玩具会社タカラトミーは、オンラインゲームのゴンゾロッソ資本提携・業務提携を行う。ゴンゾロッソは、アニメ製作などを行うGDHの子会社で「Master of Epic 〜The Resonance Age Universe〜」、「シャイヤ Shaiya -Light and Darkness-」、「パンドラサーガ」および「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の4つのオンラインゲームの運営を行っている。

 タカラトミーは、現在GDHが所有するゴンゾロッソの株式のうち12899株(所有割合15.43%)を、およそ7億7400万円で譲渡を受ける。
 GDHゴンゾロッソに対する持株比率は、現在の69.99%から54.56%に下がる。両社は5月30日付で業務提携と株式譲渡の契約を結び、6月2日に払い込みを行う。今回の譲渡により、GDHには連結で特別利益が2億6100万円発生する。

 しかし、一方で、今後の両社の事業提携がどの程度進展するかの疑念も残る。タカラトミーは平成18年3月のタカラとトミーの合併以来、エンタテイメント関連企業への積極的な投資を続けている。
 平成18年には同じ玩具会社のエポック社の発行済み株式の10.04%を取得、平成19年4月にキディランド子会社化、本年2月にインデックスホールディングスの株式6.66%取得、またユージンの完全子会社を目指した株式公開買付けも行っている。

 ただし、この多くは出資先企業への救済色が強い。特に株式の一部取得は、タカラトミーの事業に目に見える利益をもたらしたかの判断が出来ない。
 タカラトミーの出資については、資本のつながりがより強い事業のつながりになることが、同社の株主からも期待されているのでないだろうか。


アニメ!アニメ!の記事にもあるように、GDHがやばめかなーと思わせる状況。
GDHのIRを見ると、同じ日付で今期決算が赤字になることが発表されている。


タカラトミーゴンゾロッソへの出資については、積極的な意図というよりも、GDHにキャッシュが必要という要因のほうが大きいように思う。


GHDは2年連続で連結営業損失・営業CFのマイナス、純損失の発生により、継続企業の前提に疑義がついている。
特に2008年3月期は、過去のアニメDVD-BOXを大量に売り出すなどして、なんとしても黒字確保をという意図が見えていただけに、それでも黒字にできなかったことの意味は大きい。


GDHグループの中で唯一黒字なのがオンラインゲーム事業なわけで、その虎の子のゴンゾロッソ株を売ってキャッシュを手に入れなければならないという状況はかなりきびしいものといえるだろう。


というかですね。
よく見たら、株主資本マイナスじゃないですか・・・。
純資産はかろうじてプラスかもしれないが、実質債務超過なわけで。なんでアニメ関連のニュースになってないんだろう?