アニメにおけるパチンコライセンスの収入
パチンコ台が1台35万円から40万円くらいして、そのライセンスフィーが7%程度入ってくるらしいという話。
以前、パチンコ業界の規模が桁違いなために、アニメ業界がパチンコ業界へコンテンツを販売することで大きな収益が得られるという話を書いた。
パチンコ業界という巨人の肩に乗るアニメ - Obra de Sobra よしなしごと
そこにトラックバックをいただいたのだが、そのリンクから、もう少し具体的な数字が判明したので新たにエントリとしてみた。
トラックバックをいただいたのはこちら。
パチンコの台でフランダースの犬の台が出るとかなんとか(なっちゃんの記録) - ネギま!声援部(仮)〜我ら、白き翼のもとに〜
パチンコライセンスの料率
パチンコ台のライセンス料率は7%くらいとのこと。
そして、1台の価格が35〜40万円。
引用の引用という形になってしまうけれども。
2008-02-26より
アクエリオンが成功した
「富の再配分」
- パチンコマネーが投下されることによって製作資金が潤沢になって、アニメのクオリティが底上げされるっていうか。
- 唐沢:おおポジティブポジティブ。
- 富の再配分が(笑)
- サンキョウに買われちゃったサテライトが次に作る「マクロスFRONTIER」のデキがめっちゃくちゃいいんですよ。これもパチンコのおかげです。
儲かる構造
- 要はパチンコ台は一台35万円ぐらいしてそのうち、ロイヤリティが7%とかなんです。だから一台が仮に40万円で7%、、シチシ2万8000円か。
- 一軒で100万円ぐらいになる。
- 鶴岡:ひとつの店で最低十台とか買いますからね。
- だから僕らが「ああこんなしょぼいことになって…」とか思ってるので、軽くライセンスだけで何千万円が入ってくる。
- 僕が聞いた話だと某アニメ会社が、パチンコのライセンスを下ろした時に、800億円キャッシュで振り込まれたそうです(笑)※キャッシュで振り込むってどんな感じだろう?
- 鶴岡:ああ、やつらはそのくらいは。
商社の存在
- パチンコ専門のライセンス商社みたいなものが、あるんですよ。だからアニメ会社からライセンスを買ってパチンコメーカーに売り込む商社があって。
- 鶴岡:いくつかあります。
- そこが片っ端から版権を買い貯めているんですよ。
- 鶴岡:そのうちのひとつって社長がすごく有名なひとなんですよ。XXXXXロシさんなんですよ(ピー音。会場騒然。)
- そのうち逆転しますよ。パチンコ屋のおじちゃんおばちゃんが俺らよりもアニメの設定に詳しくなったりして(笑)
大元ソースは「日本オタク大賞」というテレビ番組(?)らしい。
ニコニコ動画見られる人はここで。
【ニコニコ動画】 日本オタク大賞2007 後編-2 【おめでとう!】 by Flea エンターテイメント/動画 - ニコニコ動画
最後の23分すぎあたりから、ちょっとだけ話が出てくる。
パチンコ台の販売台数
販売台数はといえば、お化け商品が数百万台。
大ヒット商品で数十万台。
数万台程度で十分商売になるといった程度のようだ。
http://ameblo.jp/playnow/entry-10067655860.html
今まで海物語シリーズは
大海物語までは、各シリーズ約100万台。スーパー海物語シリーズ(沖縄含め)
約70万台〜80万台ぐらいは、販売していると思われます。
京楽の稼動・販売台数諸々の実績を考えた時、
NO1のキラーコンテンツは「必殺仕事人」シリーズでしょう。
コレが、約30万台の販売で終了しております。
(これから先、もっと凄い機械ができるかもしれませんが・・・)
他メーカーの機械では、10万台を超えれば大ヒットといわれるぐらいです。
そう考えると、何れの機械も適性台数(比率)は仕事人の半分以下となるわけです。
http://ameblo.jp/playnow/entry-10061546860.html
よく、「今回の機械は1万台販売予定です」っていうと
「少ないねー、それじゃ即完売なんじゃないの?」
とかいわれますが、全然そんなことはありません。
多分、ホールさんは1万台の難しさを、あまり理解しておられない
と思われます。1万台を毎機種確実に完売させることは
かなりの至難の業といっても過言ではありません。
今、全国のホールさんでパチンコの新台を購入能力がある店が
約10000店ということを考えれば、その3分の1以上導入して
2万台を販売できないと思えば、1万台の凄さがわかって
もらえると思います。
だから、メーカー営業マンの目下の狙いは
1店舗あたりの販売台数を増やすことですね。
(メーカー大手の台数縛りも、ここからきております)
パチンコ台の価格
パチンコ台が1台いくらかという点についても検索してみた。
2005年のエントリ。
パチンコ台の値段〜20万円以上
パチンコ台一台の値段は、概ね20〜25万円程度です。一昔前の役物中心のアナログ台なら、価格は15万円位からだったそうですが、最近のパチンコ台は、大型の液晶画面を使っている台がほとんどなので、相場は大幅に上がってきています。
ちなみにスロット台(パチスロ台)の価格はパチンコよりも更に高く、一台30〜40万円が相場です。
2007年2月のエントリ。
http://love-pachi.grublo.jp/hall02.php?itemid=381
そのため、1台30万円なんて恐ろしい価格なんですよね。
パチンコ・スロットを一緒くたにして考えているため、35〜40万円というのは妥当な水準だと思われる。
パチンコライセンスによる収益額
仮に10万台売れたとすると1台35万円で、
パチンコ台の売上=10万台×35万円=350億円。
ライセンス料率が7%とすると、
ライセンス収入=350億×7%=24.5億円
となる。
1000台で2500万円。1万台売れれば2.5億円。大ヒットして100万台だと245億円の収入ということになる。
コレがどれ程巨大なものかは、深夜アニメのメイン収益であるDVD売上と比較するとわかりやすい。
アニメDVDを1枚5千円で26話分9枚、それぞれ1万枚売ったときの売上高はといえば4.5億円。そのうち製作委員会収入となるは30%程度*1なので1億円超えるくらいになる。
たとえパチンコ台販売台数が1000台だったとしても、アニメ製作委員会にとっては非常に大きなインパクトとなることがわかる。
ライセンスでミニマムギャランティ5000台とかすれば、それだけで1億円以上が確実に見込めるわけで、パチンコ台メーカーの傘下に入ったサテライトが今度作るマクロス新作の出来が良いというのも、うなずける話だ。
10万台という話になれば、収益の大部分がパチンコライセンス収入となる。
ちなみに、600億円キャッシュでという話はきっとエヴァンゲリオンなのだろう。
また、北斗の拳のスロット台が一機種で60万台売れている。
http://soudannjo.blog77.fc2.com/blog-entry-131.html
2007年現在で、スロット販売台数上位機種は
1位 北斗の拳 62万台
2位 北斗の拳SE 34万台
3位 押忍!番長 26万台
4位 吉宗 25万台
5位 ニューパルサー 22万台